雪融けてきてるよ

未明…3時半頃

母から 電話

もう 名乗りもせずに

「痛いよぅ 痛いよぅ…」なんて

わらすこの 泣き声みたいに

ああぁ…

痛みを 怖がる思い 復活だな

幸いにして リハーサルのために 早寝しとったで

起きるに 辛さはなく

とりあえず 階下へ 

あまりに 延々と 嘆いてるので

声に出すことで 紛らせてるのかもしれんが

また 父が「眠れん!」など 起き出して むんつけてしまいそうでもあるで

ちょっと 声出さないで 痛がってみ…などと 

薄情なこといってみる

すると 母「んぁ?」なんて か細い 泣き声みたいなんから 

いつもの 低めの声のトーンに なった

まぁ 痛みが 薄れたわけではないにしても

呑まれかかっていたのから

我にかえったようなかんじか…

あまり たしなめるようなこというと

「この痛み あんだには わかんないべげんとも…」なんて 拗ねられるけど

想像巡らせるものの 実感は できんさ

でも 一緒に 呑まれて わけわからなくなるより

岸辺にたって 手を伸ばすからさ

痛み 消せないけど

せめて 藁ほどの 頼りなさでも

掴むものがあること 覚えとけ

強い口調で 言いつつも

無力に泣きそうになったりもするんだ

でも 力なくたって

添うてゆく気持ちは あるのだ と

改めて 胸のうち のぞいて

母の 腰などさする

雪 融けてきてるよ なんて 他愛ない話しながら

コメントをどうぞ