何億年もの 時を経て 得てきた
生きる術を 持つ 細胞たち
森羅万象 在るものたちの その意を 識る
それを 阻むは あたしあたしあたしあたしはね!と
深く 識らぬうちに 知ったふりをする
ばかな 自我 自意識
黙れよ
もうすこし 預けろよ
自 を 閉じるように 身に任せると
流れ込んでくるような 感覚
あぁ しかし それを ことばに繋ごうとして
いつも滞るのだ
己の 言葉など!
いやしかし 言葉でこそ…
そうして 今日も
揺らぎながら
途方に暮れながら
暮れてゆく
暮れようが暮れまいが
細胞たちの 偉業は
続く続く続く続く…
尽きる日まで
揺らぐことなく