会えぬ という 欠落が
会いたい という思いばかり 純化させてゆく
あたかも 透明で 美しいものの 結晶であるかのように…
会えば それとはほど遠い
どろどろの ぐぢゃぐぢゃの べたべたの
唾液体液血液虚勢意固地嫉妬泥濘であったろう
紛い物の 純化など 嘲笑い
すがる思いよ
汚泥に 蹴り出されるがよいと 待ち望んでみたり
このまま美しき 言葉だけの まぐわひで
晶洞の純化の中 一人膝を抱えて丸くなって果てようか と
閉じてみたり
ろくな考えも浮かばぬ 疲労困憊の夜は
とっとと 寝るがよい