些細なことで 乾杯

昨日

母の同級生が お見舞いに来てくださって

いただたお見舞金を

脱臼防止の 腕吊りのなかへ

大事大事に しまっておいたと思いきや

紛失したそうで

おかねがどうこうより

それを挟んでいた『群山 十二月号』は

母の短歌が 優秀作品として

いつもと違うコーナーに 取り上げていただけたやつ

それをなくしてしまったこと

容易くなくしてしまった自分に

大層 うなだれておった様子

「自分はもう駄目なのかもしれない」「もしや認知症が始まったのでは」などと

あれこれ思い悩んで 頭ぱんぱんでもあったよう

お金なんてどうでもいい

惜しいのは 作品が載った雑誌だけれど

そんなもんまた電話でお願いでもして 取り寄せるさ

だからこんなことでへこたれちゃいかんこのままじゃいかん!と

なんとか気楽になって笑ってもらうため

かつて 母と おだって撮った正月記念写真と 黄緑の鬘携え 病院へ

父も「なんで鬘なんて…」と 呆れたかおしながら

母の 落ち込みに 気が気ではなかった様子

制限つき面会も いくぶん緩くなっており

食堂だけで面会許可 から 

ちょこ となら 病室入りおっけに…

うなだれる母の話を聞きつつも

慰めというよりは

気前のいいこと頓着しないふりおもいつきでまかせ…

たたみかけてみました

おもいつきでまかせ得意だけど

それを「ほんとう」にしてゆくことも 得意なのだよわたくし

でもいまはまだ 紛らせているだけ 目眩ましごまかししているだけかも…なんて

弱気にもなりかかったのですが

ふとしたことで

紛失物枕元あたりにて発見♪

おおおお!

やはり 根本的解決に 勝るものはありませんね

あ~ ほっとしたぁ

母も 「涙でるくらい」嬉しかった と
いぅて あとで電話何度も寄越しました

なくしたと思ったらそこにあった てな

よくあるはなしなんだけんど

なんだかそんな些細なことに

おおきな 安心と よろこび もらって

帰宅後

乾杯などしてみました

めでたし

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