7daysbookcoverchallengeSpinoff「今読んだ2023」その2

コロナ騒ぎ 始まりの頃

誰が言ったか知らないけれど

自粛生活を楽しく とか

読書習慣復活 とか

なんにゃらかの目的があったはずなのだけど

そのときは 表紙画像のみで 内容紹介なし

紹介者をタグ付けして

次にバトンを渡す人をもタグ付けして 7日続ける という もの #7daysbookcoverchallenge だったかな?

そこから勝手に派生させた

#7daysbookcoverchallengeSpinoff

ワンテーマ7日間…ときに それ以上

手前勝手な 一人遊びですの

2023年 始まって はじめは かつてもやりましたる「今読んだ」テーマ

かつて読んだ本を 紹介すると 読み直したり 思い出にふけったりして

なかなか 積ん読が 減らないことにも気づいたので

とにかく 読んでいこ 楽しみながら♪と 思ってまする

その2

『ことり』小川洋子(朝日文庫)

ひところ 夢中になって追いかけた 小川洋子さん作品

始まりは『薬指の標本』だったかな

突飛な!?設定というか

独特の世界観に 巻き込まれる快楽

突飛のようで 

しかしそのなかで 取り繕いや 嘘偽りがなく

脈絡が 筋が 通っていて

具体的のようで 抽象のようで

抽象から すべての具体へとつながる扉がある…つうか

しかし あまりにその 技巧的 巻き込み方が 一方的で 暴力的!…なんてな気持ちになってしまい(勝手に巻き込まれてみてるだけなのだけど)

ある日 ふと 離れてしまったのだった

なので

とても 久しぶりの 小川洋子さん作品

まず この 冒頭が「小鳥の小父さん」の死から始まってて

う…と なりながらも

そこへたどる日々のことが語られるので

先がわからない どきどきひやひやはない

空白が埋まってゆくにしたがって

愛しい思いも 色濃くなっていって

あぁ その時が来てしまうのか と

離れがたくなっていったりして

慎ましく生きて

整えられたその世界が

外側から見たら「奇異」なる

排除してしまいたくなるような 異質な存在と扱われたりするだろうな と 思うと

どんな 己にとって 異なる 様相を持っていたとしても

そこへ至る日々の 重さ かけがえなさは 

ないがしろにされてはいけないよな なんてなことも思う

ちょいと 重ねる部分もあって

他人事と思えなかったり

切なく 美しい物語であったよ

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