おでんは 焦らず

かつて 父が 作ってくれた おでんの つゆが 

ごくごく飲むほどに 好きだった

何をどうしていたか しっかり 聞いてなかったもんで

推測してゆくしないのだけど

とにかく前の晩から

もしくは 朝から出汁の 準備や

具材の下拵えに 余念がなかった

昆布浸しておいて

鰹節 すいっこすいっこ 削って

…しかし 出汁だけの時点で 結果を急ぎすぎて

出来上がりで 失敗!てなことあったもんで

今回は 焦らず

練り物などからも 出る 味わいを待つようにした

うむ

具材が 煮崩れてくるほどに

つゆの うまさが 厚みを増してゆくぞ

んで

味の付いていないものは 共に 美味しくなってゆくけど

味がついていたものは 美味しさを つゆに 譲っちゃって 抜け殻のようになってゆくね

具材の性格によって 入れる好機や 煮込む時間も それぞれに 違えるのが よいのだろうなぁ

雑な わたくしなりの おでんではありましたが

数日堪能(みんなは さほどよろこんでもいないが)

これからも なんどか こさえてゆけば

もすこし 仲良くもなれるであろ

おでんは 焦らず

いや 何事も 焦らず だな

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