もたもたどさくさまるめて

ばんげののち

なにしてたってわけでもなく 茶の間 炬燵にて うたた寝

母 おしっこ助太刀 担当時間に

「意識不明」的 寝くさり

あんちゃが 母からの電話で 起こされるという 失態

真夜中 うたた寝から うらりと 目覚め

ふと テレビなどつけてしまう

ちょいと 遅めの時間の 再放送『ファミリーヒストリー 北野武』

ううううぅ

観てしまった

仕事あるってのに まずいぞ 夜更かし

でも やっぱりいいわ たけちゃん

悔いはない

不足するものと 満ちるものと ない交ぜになりつつ

2階に上がり 今まさに 寝床に入らんとす てなときに

母から おしっこ助太刀 要請電話

あぁ 今の時間は 父が担当のはずなんだけどな

よたよたさんに 遠慮してるんかな

父 一時間前くらいに 自分のしっこのために 起きてしまってたから

今起こされたら 更にぶつくさいっちゃうだろな

さっき 助太刀しないでしまった負い目もあって 

出動

黙ってやればいいものを

ついつい ちみっと ぼやきみたいなん こぼしてしまう 己の ケツの穴の 小ささに

うっすら がっかりしたりして

いかんです

さっき観た たけちゃんお母ちゃん「さきさん」の 人情とか

涙滲んだ思いとか

も一回 引っ張り出して 胸の辺りの 曇りを 拭きとるようにして

仕切り直す

すまん

んで 今度こそ と 布団捲ったタイミングで

牛太郎 登場

寝る でなく

ごはん でなく

1階の 扉から外へ出たいのだと…

おいおい

戻ってくるまでのお付き合いはしないので

外階段から 屋根つたって 

わたくしの部屋の 猫穴から戻るように…なんて 

出てゆく うっし~の 背中に 声かける

通じたのか通じないのかわかんないけど

そんな もたもたどさくさ まるめて

寝ます

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