宝舟
阿武隈川に かかる 角田橋から
風を読んで
橋の場所を選んで
水面着水をねらって
手を離す
一瞬 風に煽られて
橋のしたの方へ 姿を消した
以前 橋桁の辺りに着地してしまったことがあったで
はらはらしたけど
やがて 六槽
ゆらゆらりと
揺蕩いながら
姿を表した
その調子だ
ゆけよ
舟よ
夢よ
いつか 結ばん
思い 引きゆけ
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