いただいたりこしらえたり

お節

浸し豆と 数の子

黒豆

人参鯣は 父が 仕込んでくれましたる

ほうれん草と海苔の 門松や

さつまいもきんとんは わたくし 仕込もうと思いつつ

大晦日に 近所の 親戚の 割烹「遊膳」から 一皿お節を 差し入れていただき

ありゃま こんな 豪華なものいただいたなら

作らんでよかろ…と

省略

…ところが

さんざっぱら 食い散らかして

「普通のお節っぽくないよね」

「見た目 御馳走なものって あっけないよね」

…などと 罰当たりな 家族ら

年末から げぼげほしてるし 家のことやらんで だらだら 年賀描きだけしておる わたくしに 咎めるような視線で

「きんとんつくるって 薩摩芋の立派なの買ったの…どうすんだ?」とな

んなもん なんにでも 活かせるだろに…と 視線そらしたものの

まぁ ちみっと 正月設えに携わった方が 互いに 良いかもね…と

門松ほうれん草と きんとんは 作りました

母が倒れてから 用いられてなかった 挽き茶機など 稼働させて 二色きんとん

板蒲鉾を 切って紅白に並べたりもして

ばんげに 出したら

「おぉ やったね 忙しいのに ご苦労」と いってくれたものの

ほうれん草ばかり 手をのばして

きんとんを 食うて くれませんで…

きんとん二色 ひとり それぞれ一個ずつなんすけど…と言ったら

「だって いもだべ?」だと

おいっ!

うちの人々 薩摩芋を そんなに好まないのですね

でも 縁起物だから と 

無理矢理 食べてもらいました…のに

三個 残ってるよ全くもぉ…

まぁ そんなこんな どたばたと

新年の 1日目 相変わらずな 空気が

またなんとも 本当は 2年ぶりなわけで

ありがたや とか ひっそり 手を合わせても おりましたのよ

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