踏みしめる

昨日

近道でもないのに

仙台港の方へ 向かってしまった 帰り道

何事もなかったような道から

さほど遠くないのに

外側だけの

窓や扉が ただの穴になってしまっている家など

気軽に そち こち あり

まだまだ こんななのに…と

まつりごとのまつりのあとのうかれしぼむあたりに

震え滲む眼差しなど 向けつつ

なんとも 役立たずのまま

それでも 無力感に呑まれている場合ではない!と

力を込める

生きてゆく足元を

すくわせはしない と

踏みしめる

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