廃車決心

退院から 何日かして 父

「もう 来年の 免許更新すねがんな(しないからな)…廃車んすっからわ」と ぼそりと 言った

車に 任意の「おずんつぁんマーク」つけるのをしぶったり

危うい運転を 指摘しても

「車ねぇと どごさもいがんねぇ」と 意地張っていたものの

やはり 入院と 介護認定の どたばたのなかで

あらためて 考え抜いた模様

そうと決めたら

車の荷物 大物は 出してくれ…と 頼んできたものの

細々した 中のものは 自分でよたよたと 車の中へ 行ってだしてきて

とっとと ディーラーさんに 廃車手続きの連絡をつけた

「自分で決めたとはいえ さびしいもんだな」と しみじみ 言ったりもしながら…

かつては 大型の免許さえ 持っていた

60年と数年の 運転歴を 閉じるのだものね

そりゃ さびしいさね

本日 車庫が 空になった

117クーペから クラウンに 車を変えたとき

尻が でかくて 収まりきらず シャッターが閉められないこと 判明して

シャッターが 途中までしか降りないように つっかい棒 嵌め込んでたのも

何十年かぶりに 外した

がらん

ここ数年 運転を やめるよう やんわりだけど 言い続けてきた わたくしとて さびしいよ

免許更新せずに 失効させてしまえばいい ようなこと いうので

免許返納して 運転証明だか なんにゃらかの 割引券もらったらいいよ

聞くところによると 市役所の交通課で?労いの言葉と共に 拍手で迎えられるってよ と いったら

「わざわざ 杖ついて よたよた 市役所さ 行って 拍手なんて 貰いだくもねぇ」とな

いや 拍手のためじゃなくてさ…

これからの 過ごし方

また 新しい生活バランス

馴染んでいこうね

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