空を向く

早々と目覚めて のち

のろり と 這い出す

「わたくしなんて病」的な 心持ち

なんなんだ 朝っぱらから!?

やらなくちゃ!これじゃダメ!などなどのことを ひとかたまりで見てしまうときに よくなるのは わかってる

胸から みぞおちの辺りに むわもにゃした 不快な 澱みが 滞ってるようなの

呑まれるなっ と 胸を張る

背中深呼吸して 白湯を飲む

なんも変わらんが

まぁ とにかく 動いてゆくしかないさ と

気を取り直す

取り直す…てぇことは

気の 掴み方が悪かったっつうことか

下手に掴むな

焦るな

決めてしまうにゃ まだ早い

母の 異常痛覚の 左半身痛みによる 弱気めそめそに

やんわり付き合ったりなだめたりしたものの

途中で あまりにひどい悲観の言葉を 吐いたので

ちみっと ぷちっ!と なるわたくし

今の言葉本気か!?本気でいってんなら 本気にするぞ いいのかこらぁ!?と

脅し

冗談抜きで脅し

母びびり「ごめんごめん」などいう

しかしのちに 麻痺してる方の 左足の 指に 低温やけどらしい 水ぶくれがあったそうで

そこいらが引き金になったのかもね 痛み…すまぬ

父 みの虫みたいにして 導尿カテーテル交換のため 外科に 連れて行ってから デイケアに 送り届けるとき

病院入り口の 何でも相談に乗ってくれそうな 優しいお姉さんが 荷物やら酸素ボンベやら もちゃもちゃ 持ち方 工夫しようとしてたら 手伝ってくださって

よく見りゃ 同級生の くみちゃん!

なんとっ♪

やさしいおねえさんいてうれしいなぁとおもったらばんもおおぉ マスクで気づかなかった~ と 言ったら

「あやちゃんは マスクしてても すぐ わかったよ~♪」

このお仕事始めたばかりなのだと

あぁ 同じ歳で 新しいお仕事に ついて 素敵に頑張ってるって

なんだか うれしいな

はげまされるな

あんなに ぐにょうにょしてた 落ち込みそうな気分

すん と 空を向く

単純だな

単純でよかったな

複雑にこねくりまわすふりして

いつだって ふと 気づくと

たやすく手放せてる「わたくしなんて」の 病

そうさ

空ばかり 見てられないだろけど

また 落ち込んだりもするだろけど

すぐ なんとかしてやるとも

それでいこ

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