「なんでこんな時間に 起きてんだよ?」なんて
ずけずけと 電話 かけてよこして
言いたいこと 言うだけいって
困惑の 沈黙を 嘲笑って
それは まるで 自嘲でもあるようで…
ある時 いつもの 憎まれ口のあと
ふいに ゆるんだ 力加減
「今まで ありがとな」なんて 言葉残して
それっきり…
ずるくないか?
ほんとは そんな 傍迷惑なひとときが うれしかったんだよ て
伝えられないまんま
気づいてたかもしれないけどさ
もう通じない電話
探す術もない
傷を残すことが 存在を刻むことと 勘違いしていた 若気
今なら 愛しく思い返せるのに
すかしたブルース
最後まで 笑わずに 聴いてやれるだろうに
生きてればいい
もしくは
生ききってくれたのだったら
それは それでいい