心持ち
懐あたりも
冷たい風が吹いてる感じで
内心 うなだれておることなど 多々あり
ためいきなどつきつつ
ちょいとした探しものをしている折に
ふと じいちゃんが ばあちゃんに書いたお手紙を 発見した
結構 無造作に 束ねられているようでもあり
しかし 大事にとってあった風でもあり
招集されて 程なくして…の 頃か?
丁寧にみっちりと綴られた 字から
思う という 熱が 伝わる
胸が きゅう と なる
こんな風に
一個人の思惑など 押し流されざるを得ない 状況でも
思い合うことを 疎かにせずにいた人たちの血を受け継いでいるのだ
己の うなだれの原因が つまらない鼻くそみたいなものだとも 思えたりする
胸を張ろう
問題が一つも解決してなくても
いや きっと 越えられるさ と
妙な 安心感も 湧き上がる
なによりも 目の前の命たちと 向き合って
今を生きるということだ
大事にせねばならないものの 真ん中が すこぅし ずれかかっていたのだな
呪文の一つ「じいちゃんまごだからだいじょぶ」
しまってゆこう
余計なところは 思い煩いすぎず ゆるめていこう
改めて また
息を する
生きて ゆく