7daysbookcoverchallengeSpinoff「郷愁」その7

7daysbookcoverchallenge

今やっておられるかたって

もう 身近には おられず

あれなんだったのよ!?くらいの 一時期の波感

なのになのに ずっと続いてるぞ もりあやこ

そこから派生させた

7daysbookcoverchallengespinoff

ワンテーマの 七日間

余波というか

余波の方が 長いけど

まだ 引き続く

今週テーマは「郷愁」

懐かしいような 切ないような 思い

七回目も

本といっていいか?なもの

稀有なる存在 ハンカチ絵本

『おはなしハンカチ』(それいゆ)

奥付などもなくて

描いた人が わからないのだけれど

父の姉 せつこばちゃん(せつこおばちゃん)から

小学校 卒業とか 何かの 節目に いただいたのだった

日曜から 土曜まで

ちょっとしたおはなし

マザーグース的な 空気

ハンカチになってて

毎日使って 洗って もとのところにしまいましょう…とかいてあるのだけど

もったいなくて使えなくて

飾ったり眺めたりしてた

父 三歳くらいで 実の母親を 亡くして

そのあと来た 新しいお母さんが

次々と 出産したため

エアポケット的な 立ち位置になってたとこ

四つほど年上の せつこばちゃんが 父の面倒を みていたのだとか

休みの日 というと 父は いつも 実家と

せつこばちゃんち「めぐろや」に 行ってたっけな

25年前に わたくし 東京の カンパニーの方々と 仙台にて 大きな タップ公演を やらせていただいたとき

観に来てくれた せつこばちゃん

観てる最中に うずうずしちゃって ずっと一緒に 足をパタパタさせてた て 後から聞いた

「あたしもやりたいからおしえて」て 言ってくれてたのに

踏ん切らぬまんま

癌の再発で 思うように動けなくなって

「ほぅらね!いつどうなるかわかんないんだからそのうちなんていってられないんだからね これから そういうことないようにね 後悔ないようにやんなさい」て

笑って 励ましさえくれた

外国の人と 所帯もつか…てな いきさつで

父から「んだらば 日本から出ていけ」と すったもんだあったのに

異国の町中で ふっ と 去られてしまったのち

がっくりと 落ち込んで

死にたくないけど生きていたくない心持ちで しばし ふわふわしてたとき

「なにいってんの 生きてるってことの素晴らしいことわからないの?あやちゃんの価値わかんない野郎に翻弄されるなんてわがんねよ(駄目だよ)馬鹿だごだっ!」て 叱られた

「私 生きてるうちに なんかつくってみせて」ていわれた タイの絹絣の 布で ワンピースこさえたのは 見てもらえたけど

お揃いで て 作ってた 紋錦紗の キャスケット帽子

渡しに行くの 一日 遅れたら

逝ってしまったのだった

「だから 言ったのに」て

呆れてたろうな

棺に入れさせてもらった

そんなことを つぎつぎと 思い出して

ぼたぼたと 涙 落ちてしまうけど

あのとき そのとき 言われたこと

まだまだ わすれてしまいがちだな

ちょっと 挫けそうな 心持ちの こことこ

ふと 本棚から 久しぶりに 引き出した この ハンカチ本

「ほだごって わがんねよ(そんなことではいけないよ)」 て 叱ってもらいたいような 甘えた気持ちだったのかも

うん

挫けてられねぇ

だいじょぶだ

コメントをどうぞ