胸のうちには 鮮やかにあるのに

すぐ また できると思っていた やりとり

気づくと もう 届かなくて

「思い出」なんて まとめの箱に 入ってしまう

そうなる寸前の 生身の瞬間を

ふと 鮮やかに 思い出して

愕然とする

今はない

胸のうちにはあるのに

色褪せてないのに

生身だけが「実存」ではないよね

つかみどころがないままの 手を

落としどころのない 思いを

鮮やかな 記憶の方へとのばす

まだ 泣いてしまうけど

笑ったりもするよ

そうして また しばらく…

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