ブスの火 熾る

己の 思い通りにばかりいかないことなど

とっくに わかってたさ

よかれと 思ったことだって

勝手に「よかれ」と 判断しただけで

よいかどうか 受け渡された その先の話

そんな 己の中の 波風問題にすぎないというのに

人に対して 腹立たしく思ったり

どいつもこいつも…とさえ 呆れてみたり

今朝は もうむしゃくしゃわなわなどろどろが 

表面張力ほどに 盛り上がり

どろりべたり と 溢れだして そこいらじゅうに 這い出し蠢くかも…とか

なんとかして ぶちかましてやろうか…とか

言葉に つなげて引きずりだそうとして

こねくりまわし

たいそう 人相の悪い わたくしでありました

さて…と

ぶちかましたところで なにの 解決になるのでしょうか

腹の虫?

棘とげの ことばを 引きずり出す途中で

己の 胸も喉もべろも掌も 傷だらけになって

血まみれの血を吐きながら 相手の血も 見たいのだったか?

果たし合いでもないときの 手管として

そんな血毒の火 

煽られて飛び火して

焦げ付いて
 
ばつ悪くなって もっと 機嫌も人相も悪くなって 

きっと いいことひとつもないよな

いつもそんなだ

呑み込むでなく

まず 口を開いて 全く別の話をしてみる

笑いが 生まれあったりもして

さっきまでの ぎうううぅっと 近眼的 視点が ゆるむ

苛立ったことの 周辺に目がいく

ねぇ それをどうにかするのに その点だけをつつくのじゃない方がよいかもね

そんな おもいが生まれたりする

うん だいじょうぶだ

まだ やれる

そして しばらくするとまた

ぶす ぶすぶすと

ブスの火が 熾る

そんな日であった

また 誤魔化すでなく

紛らすでなく

より「見る」ために

別の 角度へ ずらす

足掻く

今夜はもう 手離そう

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