最高級剪定鋏

最高級 剪定ばさみ てのが あった

結構 年月を経ているもの

じいちゃんや ばあちゃんが 使っていたものかもしれない

父が 研いだりしていたのかもしれない

長らく 使われずに 戸棚の上に 置いてあった

この箱の 存在は 普段目にしていたのに

何であるか 頓着せずにおった

やだ 素敵!

職人仕事だな この 刃物は

細部に 堪らぬ 魅力的な 仕業の跡

鋼って 冷たいのに 熱いような 重み

ただ 素人のわたくしは

何をどう 組み合わせればよいのか ちょ と 心許ない

ぜんまい みたいなものは

多分 ここが 嵌めどころであろう というのはわかったものの

鋼針金の 収まりどころがわからん

ぜんまいみたいなものを 付けないと

ちょ とした 溝に嵌められなくもない

やってみたれば

とりあえず 使える

しかし 二回に一回は 針金が びゅむっ!と 飛んでしまう

んんんんん

どうしたら正解なのだろう?

でも 研ぎもせずに ちょこっと 庭のすすきを 切ってみたらば

わはぁ~ なんて ため息出るよな 気持ちのよい 切れっぷり

研いだら もっと 快感であろうな

うひひ

…と ほくそえんでたら

あんちゃから「やだ こわぁい…」と わざとらしい 乙女口調で 言われた

刃物もって にやにやするのは よろしくないわね

気を付ける

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