越えてこられたからこそ

長年介護なさった お連れ合いを 亡くされたばかりで

そのちょっと前も 息子さんだかも 亡くされて

いろんな大変なことを あれこれ引き受けておられても

その 辛さを 微塵も見せず

同じような立場のかたに 深い深い 理解と 共感と 思いを寄せる…

いつも その お人柄に 慰められてきた 
今回は 本番に出られず

でも リハーサルから 駆けつけてくださった 植原先生

ご自身も 体調崩されたりもして

そちらのあたり おうかがいしようとすると

それより前に うちのことを心配してくださったりして

介護頑張りすぎないで なんて わたくしのことまで 慮ってくださる

ご自身の 体調の悪さ辛さは

「わざわざいったって なんにもならないから 楽しいことに向かって 喜んでるの」というようなことを いつも おっしゃってた

「お母さまに 私 元気でやってるんだから まだまだ若いんだから これからだから…て 伝えてね」と

手を強く強く 握ってくださった

越えてこられたからこその 温かみと重みと確かさ

植原先生の 体温と共に 手のひらに染みた

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