みとれて わするる

もしも わたくしが カンダタで

垂らしていただいた 蜘蛛の糸に 

こんな風に 朝露が とまっておったら

うっとり見入って

のぼるのを 忘れてしまうだろうな

そんなことを思い

うっとりしてたら

やかんで 湯を沸かしていたのを 忘れた

浮世から 更に 浮き漂ふ わがたましひ

コメントをどうぞ