母との電話

ビルの一室で

明日の準備していたれば 架電

見たら なんと 母から!!

昼に寄ったとき「いつになったら 携帯持ってきてくれるの?あんだ 司会仕事で 来らんないならおとさんに 言っといて」と

何度目かの 催促をされたのだった

ほぼ いままで通りとはいえ

若干まだ 記憶違いのことをいったりもするから

電話はなぁ…と 渡すのを躊躇して渋り続けていたのだけど

一応 おとたまには 伝えとくよ…と 父に電話したのだった

「また なにいってんだ!!」と 怒り声でいったものの

父ったら午後に 渡しに行ってくれたのだね

しかし母…なんの急用か 久しぶりの電話が嬉しかったのか…と思いきや

「持ってきてけだ枕…おかさんいったの あいづでねぇんだぃん」とな

眠れないからうちから安眠枕持ってきて…といわれていたのだけど

わたくしが持っていったのは 違うのだと…

あぁ すまねえ…

あと三日は帰らないからうちに電話しとくよ…しかし 病室には 電話の充電できるコンセントがなかったと思うし バッテリーもたないよ…時々 まだ 勘違いしたこと言うことがあるから 他の人には かけるの まだ やめといたほうがいいよ…といったら

「んで もう切った方がいいね」

またね おやすみ…と取り急ぎ 切った

あ~びっくりした

家に電話したら あんちゃが「早速かかってきたのか…枕ねぇ…」と 困り笑いみたいな声

そのあと母にメールをだしてみた

また母にこうしてメールをするときが くるとは…と 嬉しかったけど まだ 混乱してることあるからね 家の人か 看護師さんがいるときに 電話するようにしてね…てなこと

まだ 字を読む 行為は 難しそうだし

素直に 電源切っただろうから 届いていないだろうけど…

そんなこと 思ったあと

母とメールのやり取りなど これからできないのかもしれない…なんて 覚悟みたいなものをして

携帯のなかに残っていた 母とのなんてことないやり取りのメールを 保存までしていたんだよな…と 思い出して

なんだか 涙がでてきた

まだやり取りとしては成立していないのだけど

受け取り手がいるところへと 送ることができたのだ ということが

嬉しくてならない

入院してすぐの 重なり字から

かつての 母の筆跡に 戻りつつある 柔らかな線を見て

がんばろね…と 思う

あんまり泣くと 目が海老水餃子になっちまうで

大概にせんとな…と 茶など 飲みつつ 鼻をかむ(酒飲んでませんから…まだ)

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