葛の花玉

葛の花玉

こさえる予定が

のばしのばしのばし過ぎて

埃と猫の毛まみれになっちまう…と

やおら 擂鉢 擂粉木 出して ごりごり

しかし なんか 思ったもんと違いすぎる

なかなか 粉末にならぬ

かつて ちら と みた だけの『うかたま』を 改めて開いたら

「花弁」とある

萼の部分は 用いないらしい

とほほ

んもう 色抜けすぎて

萼だか 花弁だか 判別困難なとこ

ちみちみちみちみ と はずした

本では(電動)ミルで…て あったけど

そんなもんなくたって なんとかならぁ

かなり時間かかったけどね

耕野の 蜂蜜で 練り合わせて

丸薬風に まるめた

本にある 美しい色にはならんかったけど

まぁ ふんわり 風味 よろしい

二日酔いの妙薬とか 肝臓によいとされているけど

そういう 必要のために こさえたわけでもない

ただの道楽なのでした

ははは

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