無力感
そんなあたりが ごっぷり溜まった 洞穴の蓋を 開けちまったらしい
今までだって 力があったわけでもないのに
なにか成し遂げたような立派な人生でもなかったってぇのに
役立たずな わたくし とかいう 鉛の塊みたいなものから
後頭 ごう〜ん!と 直撃された感じ
誰も何も助けられない
みすみす命を見送るしかなかった
いや
むしろ かえってそちらへ 押しやってしまったのは わたくしの手
もしくは言葉もか?
捕らえられた 雀
もう駄目かと 思いつつも 救出して
籠に保護して
でも わたくしの手からなど
水も ご飯も食べない
籠の中で 果てさせるのか もしくは やはり野生に返して 弱肉強食の 渦中に 放して 果てるのか
…と ぐなぐな 考えていたら
流れた血も止まり
力強く羽ばたこうとする
猫らの目を盗んで 外へ ゆき
今度は捕まるなよ と 放したものの
程なくして
再び 猫に 咥えられてしまった
放さんかこらぁ!と 口を開けさせようとしたけれど
横取りされまいと
前より がっつりと 牙を突き立てていた
ここから 救い出した気になっても 助かる見込みもなさそうで
結局 わたくしは 何をやっているのだろうか
全てにとって 良くない余計なお世話様をやらかしているのだろうな と
眼の前のことだけでなく
救えなかったあのときのことそのときのこと
友人の 呑み込まれそうな 困りごとからさえ
1ミリも 救い出せてないこと
よろしからぬ と 考えているのに やはり 大きな 流れに 太刀打ちなどできていないことまで
怒涛のように 噴き上げてきて
泣きながら
わかったよもうわかったからいえのなかでやるなよもう!と
雀を咥えた猫ごと 庭に放り出す
己の無力さを見たくないだけか?
見なけりゃいいのか?
切り替えて 外で美味しく召し上がれ…とも 笑えず
うまく収められない気持ち
今に始まったことではないのだけど
今日はきっと 暇だからなのだわね
も少し建設的に 動かねば…
でも
ま
こんな日もある
父の うんこさん滞り 出てこいや〜!てことなど
そっちに 集中しようか
その前に 鼻かんで
珈琲 淹れよう
今日は 自分がとても めんどくせぇ