炭酸水少女

日々の 己の冴えない感じに

揺らいでばかりで

なんだかなぁもぉ…と うろうろ どまづく 心持ちであったりして

それでも 容赦なく

夏の日は 爽やかに 透明になって 秋に向かっていく

ああぁ… なんて

ため息混じりに

遠くの 沸き立つ雲など 眺める

ふと そんな横を 中高生くらいの半袖Yシャツの 女の子

こぶし握って肘を曲げ

腕の筋肉を みゅんみゅん と 膨らますように

元気もりもりポーズしながら

鼻唄まじりに

自転車で駆け抜けていった

まるで 怖いもの知らずで 世界なんて この小指の先で くるくると 回してやろう なんてさえ思っていたような

かつての わたくしを 思い出す

それと一緒に さやああぁっ と

炭酸水みたいな 思いが 流れ込んできた

怖いものを知ったふりをして

何を知っているというのだ!?

一瞬先のことなんて

まだ だあれも 出会ったことがないのに

なんだか 損な気分に むりやり押し込めて

気取ってるだけじゃないのか!?

金欠が なんだよ

思考の 停滞が なんだよ

疎通がうまくいかないなんていまだけだよ

そうだ 怖いものなんか 知らんぷりしちゃえよ

なんだか あの頃の 無謀な わたくしが うしろから

ばばばん!!と 背中を叩いているみたいだ

ははは

もくもくな 雲の 力に 幻惑されたか?

いやいや 慰められたのだな

ありがと 見知らぬ 女の子

ありがと 今よりもっと 無謀だった かつての わたくし

見知らぬ ことなんて こわくないよな

あはははは~だ

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