のぞく

こわいもの きたないもの 人を傷つけるような闇のものを 見ないですむなら

たのしいもの 美しいもの 心地よいものだけ 見ていてほしいと思う

でも 一方で 陰のない日向の 嘘くささなども あるよなぁ と思ったりして 

陰に蠢くもの 闇を知った上で

そのまま そこに 呑み込まれずに

明るいところへと 立ち返ってこられた人の 懐の深さ 幅の広さ あたたかさを 思い知る

胸のうちに あたたかくやわらかくたのしくあかるい 立ち返るべき 土台を育てて

そののち 闇を 傷を みたとしても

帰ってこられたらよいのかなぁ…

時に 刺激的な 闇のものものは

もっと深く その奥へといきたくなったりもして

要らぬ芽が 育ってしまったりもするのだよね

見てほしくない

でも 見ないでおることの 浅さも 気になったりもして…

正解などないですけれど…

そんな漠然としたことを 思い

果たして わたくしは 闇のまま 育ててしまったところから 帰ることができているのだろうか

まだ どこか 闇を抱えている気持ちは ぐろぐろと 奥の方に蠢いてもいるようで

それでも 光を探して歩いているようでもあって

まだまだ 道行きの途中なのだな

そんなことを 思いながら

万華鏡を のぞく

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