感謝のバトン

韓国の クリスチャンのかたが

ネットに蔓延する 誹謗中傷 負のスパイラルを 憂いて

もっと 明るい方へ いきましょうよ…てなことで 始めたらしい「感謝のバトン」

とにかく 5日間 感謝を述べる

最後に 3人のかたに バトンタッチする…ということで

エルパークなどでも お世話になった 素敵女子 粥川さんから「是非森さんの感謝を聞かせてくだされ」との ご指名でしたもんで

うれしい…とはいえ

宿題も まともに提出できん「廊下にたってなさい」状態の 生徒みたいなんでよければ…と

のろりのろり 受け取らせていただいたのでした

その2回目です

誰も 覚えてないかもしれぬけど…長々と のろのろと いくぜ

その2「傷…その周辺」

一歳半の頃 

小高い 押し入れから 落ちた

病院で診てもらったら

なんでもない…と 帰され

ほっとした 家族ら

その後 しばらくして なんとなく ぐったりして 再び診てもらったものの

風邪ですね…とのことで 風邪薬だか 解熱剤だか 処方され 帰宅

しかし またしばらくして 痙攣

大学病院に 運ばれたらば

あらま 大変 こりゃ 硬膜下血腫でっかくなってて まず助からないでしょう…と

落ちた…てなとき 毛細血管の 先っちょの あるかなしかの 出血

見過ごされて 硬膜の 下にて でっかく育ってたということでした

九割がた 助からんでしょう 諦めてくだされ手術を 引き受けてくださった 故 岩渕先生の お陰で 一命を取りとめたものの

この先 まともに 育つとは 思わないでくださいとか 

かなり 脅され

今から半世紀近く前の 医療看護環境の中

今死んじゃうかもしれん 弱々あかんぼわたくしを

自分のせいで 死なせてしまうことになるのか…そうなったら 自分も死のう なんて 

死に場所の あたりまでつけて

ギリギリの思いで 30分おきの 検温など やりつづけたという 母(こちらリンクアドレス https://shingetsu-usagi.com/?p=4898 以前 ブログで触れた 検温記録写真などです)

働き盛りだというのに 連日 輸血に駆けつけてくれた 父友人B型の人々(その頃の輸血の条件て 緩かったみたいですね)

わたくしを 笑わせようと 肩車しながら 大学病院廊下を 兵隊ラッパ吹きながら 踊るように いったりきたりしたという じいちゃん(多大なる迷惑!)

まぁ そんなこんな おおごとを 乗り越えて 生還したわけですが

ある年齢まで 脳波検査を 年に何回かしてました

突飛な行動をとるわたくしを

「あの子 昔 頭切ったから」なんて 落としどころに 納める人も だいぶいたようですし

なによりも その手術跡が 頭右半分に 三日月状に ありまして

それを 幼い がきんちょら男子らは「はげ」と 笑ったりしてくれやがったのですね

髪を長く伸ばして 見えないように 結ってもらってたものの

なんかしら 頭は 歪だし 

人と違う感じ…てな 匂いに 敏感な 子らは

嗅ぎ分けるもので

からかわれて 泣いて帰ると

じいちゃんたら「九死に一生を得た 勲章でもある素晴らしい傷なんだ ほいづば 笑う やろめらは 俺が ぶったぎって助る」など すんごい剣幕で

あわわ…そりゃまずい と

味方がいてくれるのは 心強い反面

家では からかわれた話など 軽々しくも言えぬな…なんて 

あまり 言えなくなったりもして

ちみっと 鬱屈

しかし わたくしに 傷にまつわる 渾名など つけて

隠そうとするものを 裏返しにして 逆手にとるような 面白がりながら 誇りに思え…と 向けてくれた じいちゃんの心持ち

お年頃の頃は 恥ずかしかった 

だいぶ育つまで「はげ」ということばを 発音できなかった

高校生になって あまり傷について こだわらずにいられるかな…というあたり

思いがけない場面で わたくしの傷について 心優しいお友だちが

「あの子 傷あって 可哀想なんだから 見ないでやって」と 言ってくれたのを聞いて

うわ…わたくし 可哀想とか 思われてたんだ なんてことが ちみっと ショックだったりもして

なんだかいつも そこに 引き戻されるものだなぁ と 思ったりもした

考え方の 癖で

今気づかれてないとしても どうせわたくし 傷物だし…みたいな 心向き あったんだ

しかし そんなこんな あったからこそ

見えてはいなくても 人は なにかしら抱えているかもしれない とか

人を 思いやるときの ことばによっては 余計に 傷ついちゃったりすることもあるのだな とか

傷は 勲章に変えて よきことにつなげてゆけ とか

たまたま わたくしは 頭の ハゲ傷ではありますが

どんな傷でも それあってこその 今なのだ と 

胸はって 生きてゆけたらいいなと

傷の いきさつに

そしてそれを支え なだめすかしてくれた じいちゃんはじめ 周りの人々に

最敬礼…なのでした

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