パンをめぐる円満

母お昼寝から 目覚めたあと

おやつに出した クリームパンを 

父が「どれ 半分」とか 抜かすので

さっき わたくしの あんパンも 食ったべよ と 言ったら

「半分だけだべ」だと

いや 朝に 父への 正規品一個 差し上げたべ

「あれはまた 別だ」て

別ってなんだ?

「だって クリームパンは 食ってねぇおん」ときたもんだ

予想通りの展開

母が にやにや笑いながら「半分差し上げっから」とな

「ほうれみろ」てな 表情の父

仲良きことは 美しきかな…

栄養的にどうよ?と 心配はあるんだけど

やっぱり かつて 味もなんもわからなくなってた 病後のこととか

あれこれ思うと

こんなに うれしそうに 食べてくれるのは 

ありがたくてうれしいんだ

ほどほどに 楽しもうか…ほど越えですけど…

ちょっとの間 劣化せぬよう 冷やしといたもんだから

「クリームパンは 冷やさねえ方が クリーム固くなくて んまいのに」など 文句まで 言われ

ちっ と 舌打ち気分もありつつ

円満…かな

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