朝 4時
蓮さま もう お目覚めしてた
一日目は まるっと 薄紅の 珠のようで ちょ と 開いて すぐ 閉じる
二日目は もすこし 開いて 紅色が 花びらの先の方へ のぼってゆくのに 添うよう
そして ゆるりと 閉じる
三日目は 紅が ほんの 爪紅ほどになって
開ききって
あまり閉じなくなり
四日目の 朝を 迎えてのち
ほぅ と ため息のように
花びらを散らす
違う 律動もあるのかもしれないけれど
それぞれの 緩やかさで
でも 相似形で
もう わたくしたちは これが 隅々まで 満ちた よき 道なのですから…とでもいうように
揺るぎなく さえ 見える
ため息が 出てしまうなぁ
見事だ