空気のせいなのか
栃木から福島にかけて
東北本線で 北上する 夕方の 暮れ色は
息を呑むほどの
美しき色合い
旅路ということもあるからかな
うおぉ と ひくく うなり
写真など撮るものの
誰も 驚くでもなく
何かに 目線を 落としたり
少し 疲れて 転た寝る 金曜日の 電車
なぁ
いつものこと あたりまえのこと て 思えることも
実は 得難く有り難い事実を隠しているだけなのだぞ
そんなことを 人に呼び掛けたくなりながら
ふと 己に 跳ね戻る 思い
帰宅してのちの 「相変わらず」の 有り難き日常を
また 愛でて 暮らしてゆこう と
こっそり思う
帰路