啓示などないとしても

ぼう と 空をあおぐとき

いつも そこに なにかを見つけたくなっている

呆けたように 美しいなぁ と 感じながらも

あぁ と 腑に落ちる 啓示のようなものを 求めているふしがある

それは ただ 答えを待っているようでもあり

凝り固まった 脳細胞をほぐして 己の中の 思いを 見つけようとしているようでもあり

浮かんでは消える 雲のように

とりとめなく

思ったり 思わなかったり 流したり…

夕暮れ茜色を見ようとして 西空を 向く

雲に 霞んでいた

茜色は 雲を乗り越えて

北の空にあった

ときに こたえは 思わぬ方向にある

それは 啓示なんてもんでもないけど

うん と 頷いたりして

ぼう としてる場合ではないのだ と 焦りながらも

ぼう から えられるものもあるからさ などと

いいわけ

ひとつ ふたつ

そんな 昨日の 夕暮れ時

向かおうと思う方角は

うっすらと わかっているのだ

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