ちもいなす

わたくしの 年代の子達は 若干「方言を使うなんて」
・・・と 恥ずかしがって 使わせない親が多かったようだ・・・けんど、
うちは がっつり方言喋る じいちゃんばあちゃんと 一緒暮らしだったので、
生きた普段使いネイティブ発音を ものしていた。
高校生の頃 角田の方言を 見直して 敢えて使う・・・てのが 流行ったことがあった。
語源も辿る 本格的調査をする人もいたりして 
意外に 都言葉が語源らしい・・・なんて 興味深い話で 盛り上がった。
古典の授業で『徒然草』が出てきたとき、Hちゃんが「とじぇんぐさ」と読んだ為
教師「なんだあそりゃあ?」と大笑い。
でもHちゃん まじめに「んだって よく言うさ、あ~とじぇんだとじぇんだ・・・てさあ。」
よそ出身の 教師には、Hちゃんは ただの物知らず、と思えたかもしれないけど、
ここいらじゃ ひまだ とか やることなくて心許ない感じのとき「とじぇん」ていうんだってば。
あまり 方言を言わない 一部の子達に うけて、しばらく Hちゃんは「とじぇん」と 呼ばれてたっけな。
人気のあった言い回し「ちもいなす」・・・今は福島で お医者やってる Sちゃんが 気に入って やたらつかってたっけな。
先日 おひさま原っぱ保育園の お散歩で
草の「かぶ」を お子達と一緒に「うんとこしょ!どっこいしょ!」と 引っこ抜こうとして 
ふと「根っこまずら抜くんだら 根元持って ちもいなす ひっぱんねくてねえ!」など 口走り、お子たちの 目が点に・・・。
伝わらないいい方してすまない。「根っこまで丸ごと抜くのであれば、根元を持って 思いっきりひっぱらなければならないよ」・・・て言いたかったんだ。
もしかして これは「気迷い無し」・・・て言葉から来たのかも・・・と あずだすた(思いついた)。
ちもいなす・・・おもいっきりかげんなく・・・てな意味。
おもいっきり・・・なんて気取るより ちもいなす・・・て言ったほうが 底力出るんだ。 

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