「写真を撮る」ということ

右の本を読んで 心ざわついたら 左を読むつもりだったのでした光や影のバランス
画面構成など 
やらせにならぬよう 
でも ただの偶然にならぬよう
チャンスと視点を見極めて 撮る
そんなことが 昨日読んだ『ネコを 撮る』岩合光昭 著(朝日新書)の中に 書いてあった
チャンスを狙うでなく わざと 野鳥などを 飛び立たせるように仕向けた 瞬間写真などは
素人カメラマンが陥りやすい 不自然で よからぬ緊張感に満ちた写真になる・・・と
まあ 写真について 好き嫌いでしかものが言えない わたくし
あまりよくわからないけれど 岩合さんの 作品は ほ~っと 心持あたたかくなるような気がして 好きだもんだから
なんだか とっても 納得した
で 今朝の 朝日新聞一面に 不明者捜索NPOの方々とともに 記者(中山由美氏)が  岩手の山田湾に潜った・・・という記事とともに 掲載された写真 曇りのないまなざしで見ることができなかった
「海底に落ちていた写真」も確かにあったのであろう
でも いろんなものが 揺られ流され堆積している海底に
こんな風に 写真面がわかる様子で 上を向いて 何も付着していないことなんてあるのだろうか?
よく見えるようにぬぐった指の跡があるわけではもなく
拾い上げて 撮ったというのでもなく
いかにも「こんな風にドラマが沈んでいました」と の作為ばかり思い浮かんでしまう
記者としてはプロだけれど 写真は素人ってこと?
「天下の」朝日新聞の一面に そんなやらせセンチメンタル?
わたくしの 考えすぎなのか?
でも 以前 さんご礁に自分で傷つけて「いかにも」な写真撮った 不届きものもいましたね
現場は 想像もできないような有様の数々ではありましょうが
この写真からは いかにも・・・でありながら
なにやら メディア的 胡散臭さみたいなものしか 感じられない・・・なんて わたくしの心が曇っちまっているんだろうか
うううう なんか 胸が痛い

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