重い 思いの腰を あげる

昔 どんな音も 音階に聞こえたり

遠くの音や ほんのそよぎのようなものまで 音として 受け取っていた頃

もっと 神経質に 反応したりしていた。

高校の頃 右耳で 時計の秒針音が 聞こえぬことに気付いて

耳鼻咽喉科に しばし通ってみたものの

病名もなく 何の回復も見られず いつしかやめてしまった。

絶対音感に近いものがあったけれど

そんなもの 楽器の無いところで歌うときの 音取りに重宝されはしたけれど

楽譜を持って 「この曲を3度下げて歌いましょう」なんてなことになると

楽譜を見ればもう 頭の中で その音がなる身としては 

いったん頭の中で 楽譜を書き換えるような作業が必要で かえって つらかった

んで、なるべく 音を 認識する回路を絶つ・・・というか 蓋をするというか

なるべく でたらめに 受け止めようとし続けた

ピアノも 調律しないでみたり(うちで 弾いてくれてた お子達 すまぬ)

いつしか あやふやなまま でたらめなままでも つらくなくなってきた

かえって 応用利くようになったし。

それと 同時ではないけれど 少しずつ 身の回りの 高い波長の音から 遠ざかるように 聞こえなくなっていて

電子音・虫の声・鳥のさえずり・鈴の音・・・そういうものが 気配だけで 記憶の底に沈んでいった

哀しかったわけではなく そういうものだと いつしか流れ着いた 周りの風景や様子を そのまま 受け入れていた感じ

人によっては わたくしが 聞き取りにくい声質だったりして 

何度も聞き返しては 煩わせてしまって 申し訳ない思いもあったし

人によっては 苛々と「何回言えばいいのか」なんて 怒らせてしまったりして

・・・でも なんとかなっていたもんで わはは すんまへん なんて 他人事みたいに笑っていた

ただ、今年 夏風邪っぽくなった時 聴こえマシな左耳の 不調が 戻らず

得意としていた 低音が 難有りになったまま

長年頼りにしていた バランスが変わってしまって

しかも 耳だけというより どうも 頭の中?の違和感・・・

気のせいかどうかわからぬのだけれど 身体感覚については いつも ゆっくり向き合ってお話しするようにしていたので 

とりあえず そんな「気」がする自分の感覚に 耳を傾けてみる

もう何年も「また 病院いきなはれ」といわれ続けていたのを のばしのばし

家族が・仕事が・・・なんて言い逃れをしていたけれど

そろそろまずいな と 実感してきて(あんちゃも「今までもそうだったけど、この頃の聴こえなさは すごすぎないか?」と母によく言うらしい) ちら と母にも言ってみた

軽々しく「頭」なんて言ったもんで 母 いつも以上に 心乱れさせてしまった すまない

一歳のときの 大手術(硬膜下血腫)のことなんて 何の影響も無かろうけれど命を見守ってもらった記録

今朝 その頃の 記録 引っ張り出してきた 母

手術後 摂取した 食べ物の名前・グラム数・カロリー

30分置きに測った 巻物状になった 手書きの体温グラフの(20日ずっと 母は ろくに眠らず 計り続けたようだ)

じいちゃんによる 退院のご挨拶の 葉書

体温グラフには 輸血・痙攣 いろんな書き込み

父の友人が 交代で来てくれたり 輸血をしてくださったこと

手術後 意識が戻ってからは じいちゃんが わたくしを 肩車して 兵隊ラッパを吹きながら 病院廊下を練り歩いたこと(大迷惑!)

今も残る 頭の傷を からかわれて 泣いて帰るたび

「これは 大変な手術を 生きて帰って来れた 勲章なんだ~!恥ずかしくなんか無いんだ~!」と 

あえて 傷にまつわるあだ名で 呼び続け 叱咤激励してくれた じいちゃん(でも お年頃過ぎるまで 恥ずかしさは ぬぐいされず しょうがねえ娘っこ)

いままで もう何度も 聞かせてもらっている話でも

そんな資料を目の前にすると ありがたさと 申し訳なさで 朝から 涙出まくり

おかげで 午前中の ピアノ伴奏仕事で 「大丈夫?体調悪そう」など7~90代の方々から 労われた・・・面目ない。

こんなに多くの人にすくい上げてもらって 支えられてきた 身体を

ま いいやですませるのは とんでもなく 申し訳ないことであるわ・・・と 恥じ入る

で、近々 本腰入れて 検査したりすっかな てことに しました。 

即 病院に走らんとこ ぼんくらさんですけど

来月は 父の 仮ストマ 戻し手術 あるかもしないし・・・なんつったら

昨年の わたくしの秘蔵っ子 大腸ポリープちゃん摘出手術 決心の時と同様

「自分の治療の心配以外に 娘のことまで心配しなくちゃいかんのは うんと しんどい」てな言われ方 父からも

ま、そうでしょうね

大事になるか なあ~んだになるか どっちにしても いろんな意味で すっきりできそうですわん。

この投稿は 2010 年 9 月 14 日 火曜日 15:01 に ブログ カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 コメントを残すか、ご自分のサイトからトラックバックすることができます。

コメント / トラックバック 2 件

  1. [...] きの 検温など やりつづけたという 母(以前 ブログで触れた 検温記録写真) [...]

  2. [...] ちら と 書いたことはある [...]

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